2024.10.31
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2024.7.18
地域に貢献しながら旅を楽しむことができる、地域と旅行者双方にメリットのある持続可能な旅のスタイルを紹介します。
「おてつたび」は、旅行と仕事(お手伝い)を組み合わせた新しい旅のスタイルを提供するプラットフォームです。日本にはまだあまり知られていない魅力的な地域がたくさんあり、その魅力を沢山の人に知ってもらいたい、地域のファンを作りたいという想いから「おてつたび」が設立されました。
「おてつたび」は人手不足で困っている地域と、その地域に興味のある旅人を繋げ、旅行者は仕事を通じて地域に貢献しながら、文化や生活に深く触れることができ、通常の観光とは異なる特別な体験が得られます。
株式会社おてつたび広報園部さんにお話しを伺ったところ、おてつたびを利用し移住に繋がるケースもあるといいます。おてつたびの中で起業を決意し移住したケースや、おてつたびで何度も訪れたことで地域のファンとなり移住を決意したケースもあるそうです。突然知らない土地に移住するのは勇気がいりますが、知り合いが出来ることで移住のハードルが下がっています。
一方で地域にとっても全国から働き手を募集できるというメリットがあります。現在、約1300事業者が登録しており、旅行者(通称「おてつびと」)は約55,000人と、募集をかければ高い確率で応募があります。 おてつたびを通じて地域に貢献しながら文化や生活に触れることができ、地域側も労働力を得ることができるため、双方にとってメリットがあります。
鳥羽市でおてつたびを利用している扇芳閣の谷口優太社長にお話を伺いました。年間30~40名の旅行者(おてつびと)の受入を行なっており、新しい人が来ることでいい刺激になり、職場の風土改善にも繋がっているそうです。
また、おてつびとが安心して働けるよう、社員との業務の切り分けをしっかり行った上で、仕事の内容や生活の役立つ情報などを写真付きで分かり易くまとめたマニュアルが事前に共有されるなど受入側としての工夫をされています。
谷口社長はおてつたびの魅力について、「繁忙期の人材不足対策として全国から人材を募集出来ることが非常に有難い。おてつびとさんの中にはキャリアを積んだ方やコミュニケーション能力の高い方も多く、期待以上の働きをしてくれている」と語ってくれました。
おてつたびに参加した方の多くは、地域の人との交流が楽しかった、貴重な経験となったといいます。おてつたびの大きな魅力は、地域の人々との交流です。観光地を巡るだけでは得られない、地元の人々との触れ合いが旅を豊かにします。また新たな体験を通じて自分自身を再発見できたという声も多く聞かれます。
このように地域に貢献しながら楽しむことができる、地域と旅行者双方にメリットのある持続可能な旅のスタイルは、今後ますます重要性を増していくのではないでしょうか。
鳥羽 扇野の里 扇芳閣 住所 〒517-0011 三重県鳥羽市鳥羽2丁目12番地24号 電話 0599-25-3151 https://www.senpokaku.com/ |