やまとたちばなの効果・効能

 最近では、アロマセラピー(Aromatherapy)が生活のなかにもかなり浸透しているように思われます。アロマセラピーとは、植物の花や葉などに含まれている香りのエッセンス(精油)などを用いて、心身のアンバランスを癒して健康をもたらす自然療法のこととされています。三重大学の小森照久助教授によりますと、天然の柑橘系の香りを使って、うつ病に効果をあげることができるのだそうです。

 また、やまとたちばなの成分には、ノビレチンとタンゲレチンと呼ばれる成分が他の柑橘類より多く含まれています。果樹研究所柑橘研究部では、やまとたちばなの果皮は種々の生理活性柑橘のなかでは飛び抜けて強いことを認めております。

  これまでは、やまとたちばなが経済栽培がないこと、生産性が極めて低いことから研究対象から外されておりましたが、現在さまざまな角度からの研究成果があがりつつあります。

カンキツ類の主な成分
クエン酸・・・・・・・・・・・・・・・・・疲労回復
ビタミンC・・・・・・・・・・・・・・・・壊血病予防、肌荒れ防止、抗ストレス物質の分泌促進
無機質(ミネラル): カリウム等・・・・・・ 高血圧防止( ナトリウム害の低減)
食物繊維(ペクチン)・・・・・・・整腸作用、静脈がん防止

機能性成分
カロテノイド・・・ ・・・・・・・・・・・・黄橙赤色の色素中に含まれる。果皮、じょうのう膜( 内袋) に多い
  β―クリプトキサンチン・・・・・発がん抑制
  β―カロチン・・・・・・・・・・・・・結膜炎・夜盲症の予防、免疫力の向上
  フラボノイド類 ・・・・・・・・・・・・果皮やじょうのう膜( 内袋) に多い
  ノビレチン・・・・・・・・・・・・・・・ がん予防、血糖値降下、血圧低下、抗炎症作用、骨粗相症
  タンゲレチン・・・・・・・・・・・・・ 発がん抑制
  ヘスペリジン・・・・・・・・・・・・・・アトピー性皮膚炎等の抗アレルギー作用、抗炎症作用、高血圧抑制
                     鎮痛作用、コレステロール低下作用、がん発生抑制
  ナツダイダイン・・・・・・・・・・・・強い発がん抑制効果、がん細胞増殖抑制効果
ナリンギン( 苦み成分)・・・・・・・血圧抑制効果 
リモノイド・・・・・・・・・・・・・・・・・・じょうのう膜、種子に多い
  リモニン、ノミリン等・・・・・・・・・発がん抑制、解毒作用に関する酵素活性の誘発 
ポリフェノール・・・・・・・・・・・・・・発がん、動脈硬化、アレルギーの要因物質産生抑制
香り・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・覚醒効果