2024.07.18
旅行者と地方地域の双方にメリットをもたらす新しい滞在のかたち「おてつたび」
地域に貢献しながら旅を楽しむことができる、地域と旅行者双方にメリットのある持続可能な旅のスタイルを紹…
2024.10.31
SPACE(シェアスペース)はセルフカフェとして開放しており、コワーキング利用やちょっとした打ち合わせ・待ち合わせ場所として最適です。また予約制でイベントや店舗営業等での活用が可能となっています。
HOSTEL(貸切宿)では友達や家族とのプライベート利用から、会社行事やイベント利用まで想い想いのシチュエーションでゆっくり過ごすことができます。
トバシェアを運営する株式会社GOWILD代表の行野慎平さん(以下、行野さん)に、1階のシェアスペースの活用方法や事例、地域にある余白の重要性についてお話を伺いました。
toBAshare(トバシェア)のシェアスペースには
1.観光客をはじめ、出張中のビジネスマンやノマドワーカー等が利用できるコワーキング機能
2.地元事業者が拠点を置くシェアオフィス機能
3.イベントや出店などでのレンタルスペース機能
の3つの機能があります。
トバシェアではイベントや貸切利用がない日は、コワーキング利用や打ち合わせができるようにセルフカフェとしてスペースを開放しています。とてもおしゃれな空間で、Wi-Fiやセルフコーヒースタンドが設置されています。現金やペイペイで支払いができ、500円/90分・1,000円/1日と格安です。
セルフカフェは、定期的に利用している方やフラッと利用する方など様々です。宿泊のホテルや旅館でパソコンを開いて仕事をすることもできますが、寝室とは別の環境で仕事をしたい時や、チェックアウト後に落ち着いた空間でお仕事や作業をしたい方に最適です。急遽、オンラインミーティングの予定が入ってしまった場合などに、使い勝手が良いかもしれません。
トバシェアでは地元福祉関係の事業者さんや行政から委託を受けた事業者さん等がシェアオフィスとしても利用しています。トバシェアに拠点を置いたことで、地域住民や地元の事業者の方と繋がりが生まれ「こども食堂」などのプロジェクトやイベントなどに発展しています。
また、トバシェアのシェアスペースは行野さんの会社の事務所も兼ねており、行野さん達との交流から新たな取り組みに繋がることもあります。
イベントやポップアップストアなど、事業者がチャレンジできる場所としてトバシェアが利用されています。
例えば、市内で昼間に営業をしている飲食店がトバシェアを活用することもあります。ケータリング形式で営業することで、売り上げや認知度の向上をはかることが可能です。実店舗+アルファの宴会場としてトバシェアを捉えている感覚です。
また、行野さんは鳥羽市浦村で漁師たちと一緒に漁村ならではの体験『漁村アクティビティ』を提供しています。そんな行野さんだからこそ実現した企画が、トバシェアでの「牡蠣養殖漁師とのコラボイベント」です。旅行会社の委託を受け、行野さんがオーガナイズし、仲間の漁師さん御夫婦と一緒に牡蠣養殖の流れの説明やクイズを出題し、牡蠣についてある程度知識を深めて頂いた上で牡蠣料理をツアー客に振る舞います。地域の魅力を提供する役割をトバシェアが担った事例といえます。
令和になって以降、新型コロナの影響もあり全国各地でワーケーションの場所が整備されていきました。結果、都会以外の地方でもWi-Fiのある環境が当たり前に。以前よりも旅行先で柔軟な働き方ができるようになりました。行野さんはトバシェアのような場所が地域にあることが一つの価値になるのではないかと捉えています。
現実問題として、コワーキングスペース単体では都会や人口がたくさんいる町でない限り採算はなかなか合いません。その一方で、鳥羽への来訪者の中にはフラっと立ち寄って働ける場所を必要としている方もいらっしゃいます。
レンタルスペースでは、移住を検討している方と地域住民との交流会を開いたり、お店の開業を考えている方がお試しでお店を開いたりすることで、ニーズや課題感、また人によっては手応えや充実感を得られる機会にもなります。出店の場合は営業形態によって制約もありますが、ローリスクでお店の開業に挑戦できるといったメリットもあります。
ー行野さん「トバシェアという余白のある場所があることで利用者、ひいては地域の可能性が増え、地域の活性化にも繋がれば嬉しいなと思っています。」
トバシェアに限らず、地域にある余白がきっかけとなって新たなアクションが生まれ、どんどん発展していく。そうなれば、自ずと地域が活性化し持続可能性の向上にもつながっていきそうです。
行野さんはトバシェア以外に、「Anchor.漁師の貸切アジト(以下、アンカー)」を運営しています。牡蠣養殖で有名な鳥羽市浦村にあるアンカーの眼前には、鳥羽の海が広がっています。
ー行野さん「生産と消費(食)の距離が離れていると感じていて、食に対する有り難みや自然の恵みを体感する機会が少なくなっているのではないかと思っています。」
実際に海に出て、牡蠣養殖の現場を見て、漁師さん達が実際にどんな作業をしているか、どんな苦労があるのか、そんな話を聞くことで、鳥羽の牡蠣がどのように作られているのか実感が沸きます。生産現場を実際に見たり、作り手の想いを直接聞くといった時間が生産と消費(食)の距離を縮め、一人一人が海の持続可能性を考え、行動することが重要なのではないかと行野さんは考えています。
ー行野さん「例えば、牡蠣は海の恵みで育ちます。人の手で餌をあげるわけでもなく、海の栄養を得ながら成長して美味しい牡蠣になる。もっと言うと海の恵みは山から来ていて、山や森が豊かだと海も豊かになり繋がっている。そんな自然の恵みで育った牡蠣を実際に食べて美味しいと体感する…え、でもこれって環境が悪くなったら取れなくなっちゃうってこと?と、実際に体感することで自分事として強いイメージで結びつきますよね。」
海のリアルを知る体験は、アンカーで受け付けている漁村アクテビティはもちろん、ただ潮風にあたりながら漁師街の雰囲気を感じることでも良い。桟橋から魚が群れで泳いでいるのを見たり、たくさんの牡蠣を積んだ漁船が海を横切っていったりなど、海を身近に感じてもらうことが持続可能性の第1歩になります。
1日1組限定の貸切宿&シェアスペース toBAshare https://tobashare.com/
漁師の貸切アジト Anchor https://anchorajito.com/
伊勢志摩漁村アクティビティ https://anchorajito.com/
住所:517-0011 三重県鳥羽市鳥羽1丁目2-12 toBAshare SPACE & HOSTEL1階 営業時間:【参考】9時〜18時 ※日によって変更あり 定休日:不定休 公式インスタグラム https://www.instagram.com/tobashare にて、最新のカレンダーをチェック 駐車場:専用駐車場 最大4台/満車の場合は岩崎駐車場を利用(日中有料/夜間無料) toBAshare(トバシェア)公式WEB:https://tobashare.com/ |